ここからサイト内共通メニューです。

「ごはんっておいしいよね‼ ~米沢郷牧場の生産者のはなし~」№1

7月14日、米沢郷牧場の生産者3名による研修会を開催しました。
消費材委員と理事合わせて18名が参加しました。
例年、生産者から直接お話が聞ける場として学習交流会を開催し今年も計画していました。
しかし、新型コロナウイルス感染拡大防止のためやむなく参加者数を制限して少人数での研修会としました。

研修会の様子を3回に分けて報告します。

初めに代表の伊藤幸蔵さんから話を聞きました。



           大阪市中央公会堂にて


米沢郷牧場グループの考え方

米沢郷牧場グループは「食べている人の顔が見える農業がしたい」 「つくり手の想いが届く農業がしたい」そんな信念を持った農家の集まりです。
それは、メンバーの一人一人が「食べ手と作り手、距離が離れれば離れるほど、安全に対する意識が変わってくるのでは?」 「だとしたら、そんな農業は嫌だ」と考えるからです。
「人は顔を合わせて話せる間柄が重要だ」と伊藤さんは話します。
今、世間はコロナ禍で人とのつながりはオンラインが主流の状況です。
研修会に来るにあたり「(こんな時だからこそ)ちゃんと顔と表情を見ないと」と思っていたそうです。


そんな米沢郷牧場グループが大切にしていることは3つあります。



大切にしている3つのこと

①有機農業で農民が自立し、その個別の家族経営を守り育てること。

今、国は政策として大規模農業を推進しています。
大規模経営になると効率化が図られるようになり、安全が置き去りにされることがあります。
また、よそから企業などが参入することでその地域の伝統や文化、景観、自然が破壊される心配もあります。
米沢郷牧場グループは地域で有機農業に取り組み、それぞれの農家は自立をめざすと共に役割を持ちます。
重労働などの大変なところは若い世代が請け負い、経験のある者は知識を伝えるということで、老人と女性、いろいろな人たちが働ける環境を作り、地域全体で家族経営の農家を守っているのです。



②産直を基本とし、消費者&消費者団体と連帯(一緒になって事に当たり、責任を共にすること)すること。

米沢郷牧場グループのお米は一般市場では流通していません。
市場に出してしまうと、食べている人の顔が見えなくなってしまうからです。
自分達が話をし、説明出来るところにだけお米を供給しています。
「誰が食べているのか知らないと国の安全基準でいいことになってしまう。僕たちは食べる人と話し合って栽培における基準を決めています。」

栽培基準や作付け量、価格などお互いに話し合って決めているので、一般市場で売られている農薬を減らしたお米より利用しやすい価格になっています。
だから、私たち組合員も責任をもって話し合って決めた量を食べきっているのです。


③自然循環型農業

「自然循環型農業」というのは、土・水・大気そして微生物の間の自然の物質循環を全体的に取り戻そうという考え方です。
自然の循環を成り立たせるために、グループは有畜複合経営を行っています。

例えば、米の収穫後の藁は牛の敷物、もみ殻は鶏の敷物になり、その後はそれぞれ堆肥場で堆肥になります。
また、精米時に出る米ぬかは鶏のエサになり、ボカシ肥料の原料になるので、精米は地元で行うことを大切にしています。
このことが地域に雇用を生み出し、農家のサポートにもなります。





以上の3つを柱にすえて、農法の研究や開発、後継者・担い手の育成、食べ物でつながる仲間との交流などの活動を行っています。


これからも一緒に

最後に伊藤さんは力を込めてこう話しました。
『作られているものの裏側を知るべき。組合員にはもっと食べ物に関心をもってもらいたいですね。生協だから安心、国が認めてるから安心、ではないのです。知らないと、良いものも悪いものもわからないでしょう。遺伝子組み換え作物、食品添加物など日本の基準が一番緩いのです。だからこそ食べ手と作り手は「取り引き」ではなく、一緒に「取り組み」ができればいいと思います。一緒に頑張っていきましょう!』


研修会の終わりに、米沢郷牧場の生産者のみなさんは口々に、「米を作るのが楽しい、喜んでもらえるともっとうれしい。売って終わりだと楽しめないでしょう。」と笑顔で話していました。
米沢郷のお米の袋には生産者の名前を入れたシールが貼られています。
感想を書いて配達職員に渡してください。
組合員の感想を楽しみにし、励みにしている生産者がたくさんいますよ(^^)/





                                                                                                           【2020年8月11日掲載 消費材委員会】
 

生活クラブをはじめませんか?

41万人が選ぶ安心食材の宅配生協です

本文ここまで。
ここから共通フッターメニューです。
共通フッターメニューここまで。