原子力規制委員会の「関西電力株式会社美浜発電所3号炉の発電用原子炉設置変更許可申請書に関する審査書案に対する科学的・技術的意見の募集について」に対して生活クラブ大阪としてパブリックコメントを提出しました!

生活クラブ生協大阪は、原発のない社会をめざしてさまざまな活動に取り組んでいます。

8月4日、原子力規制委員会は「関西電力株式会社美浜発電所3号炉の発電用原子炉設置変更許可申請書に関する審査書案に対する科学的・技術的意見の募集について」としてパブリックコメントの募集をしました。

原発の稼動そのものを認めることはできません。

また、大阪においては、福井県美浜町にある原発で事故が発生した場合、琵琶湖の汚染をはじめ、大きな被害をこうむる恐れがあります。

今回のパブリックコメント募集に対して、生活クラブ大阪として、以下の通り、意見を提出しました。

 

 

「関西電力株式会社美浜発電所3号炉の発電用原子炉設置変更許可申請書に関する審査書案」に対する意見

 

○意見提出箇所(全体)

福島原発事故後の法改正で、原子力発電所の運転期間は原則40年とするルールができました。これは今なお甚大な被害を今ももたらし続けている福島原発事故を踏まえ、圧力容器が核分裂で発生する中性子を浴びることでもろくなる目安として決められました。ただし1回に限り最長20年の延長ができる制度が導入されました。20年の運転延長は、あくまで「例外」に過ぎません。この例外の枠を不用意に広げてしまえば、福島原発事故を教訓に作られた制度が効力を持たず、再び原発依存の道へと逆戻りしてしまうのではと懸念します。

 

美浜原発のある敦賀半島には、日本原子力研究開発機構高速増殖「もんじゅ」や、活断層を抱える日本原子力発電敦賀原発2号機が10キロ圏内に存在します。これらが同時に被災した場合のリスクは、十分に審議されていません。

 

○意見提出箇所(11~30ページ)

元原子力規制委員の島崎邦彦氏は、熊本地震を踏まえて「入倉・三宅式での地震動は過小評価」との警告を発し、原子力規制委員会・庁は7月13日に、大飯原発の地震動を武村式で再計算した結果を公表しました。その結果、武村式に置き換えて計算すれば、地震動は1.8倍になることが分かりました。美浜原発もやはり、基準地震動は入倉・三宅式で計算されています。武村式で計算すると約1800ガルとなり、安全限界を超えるとも言われています。

 

熊本地震では、震度7の地震が2回も起こりました。このような複数の地震に対する安全性評価はされていません。比較的小さな揺れであっても、繰り返し力を受ける疲労でひび割れがすすみます。特に老朽化した原子炉では、それが懸念されます。

 

以上のことから、地震による損傷の防止について、適切な評価がなされていないと考えます。

 

○意見提出箇所(89~90ページ)

安全機能を有する機器等における火災の発生防止について、難燃性ケーブルに交換できないものは防火シートで覆うことが認められており、十分な耐火性能が保てるのか疑問です。

 

○意見提出箇所(143~147ページ)

2004年の事故について京都大学原子炉実験所 小出 裕章氏は「PWRの2 次系は基本的に火力発電所のタービン系と類似しており、配管も腐食に強いステンレスではなく、火力発電所で使われてきた炭素鋼を使ってきた。そのPWR における2 次系では、これまでにも度々損傷を経験してきた。」とされています。事故後耐用年数が2年以下の配管についてはステンレス鋼に取り換えるとされていますが、実態が不明です。事故後の対応よりも根本的な対策が見られません。

 

○まとめ

老朽化した関西電力株式会社美浜発電所3号炉は、再稼働せずに廃炉にすることを求めます。

 

以上

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